
サハラ砂漠はまるで映画のワンシーンだった。
どこまでも続く巨大な砂の世界。
飲み込まれたら二度と戻れないような感覚。
そこに自然と溶け込むラクダたち。
そしてベルベル人の穏やかさ。
不思議だった。
みんな、必要以上に声を出さない。
音がない。
なのに、自分の中から「スゥ〜」という音を作り出していた。
ちなみに、初めて北アルプスを目の前にした時は
「ゴォ〜」だった。
夜は一変
ベルベル人の奏でる音楽に包まれ、
世界中から集まった旅人たちと踊る夜。
ロシア、スペイン、フランス、イタリア。
英語はお互い完璧じゃない。
だけど、不思議と通じる。
人は言葉以上に「感覚」で心を交わせるんだと思う。
そして驚いたことに大きな砂漠テントが
これまで泊まったどんなゴージャスホテルより好きだった。
唯一無二の自然。
そこに集う人たち。
旅って、景色を見るだけじゃない。
自分の心の柔らかさを、少しずつ広げてくれるものなのかもしれない。
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